省エネ住宅を学ぼう

省エネルギーと住宅

ライフサイクルで住宅を考えると

建設時より居住時のほうが、エネルギーの消費は大きい

住宅は新築にしろ増改築にしろ、完成して住まい手が生活を始めてからのほうが、長く存在します。そのため今、注目されているのが、「ライフサイクル」で住宅をとらえるという考え方です。

「ライフサイクルアセスメント(LCA)」「ライフサイクルエネルギー(LCE)」「ライフサイクルCO2(LCCO2)」「ライフサイクルコスト(LCC)」。これらの言葉を耳にしたことはありませんか。建設段階という、住宅ライフサイクルの一部だけで住宅をとらえるのではなく、資材、建設、使用(居住)、解体、再生・処理・処分といった各段階を経て、すなわち住宅が産声を上げて一生を終えるまでの間の、環境に与える負荷、消費するエネルギー、排出したCO2、かかる費用を知ることが大切です。

仮に住宅の寿命を30年としましょう。ある試算によると、その住宅がライフサイクル全体で消費するエネルギーのうち、建設段階の消費エネルギーは6%(資材の製造に4%、建設工事に2%)なのに対し、使用段階は88%です。このような試算はいくつかありますが、どれも使用段階の消費エネルギーが70〜80%を占めています。つまり、快適性を損なわず、いかに居住時のエネルギー消費を抑えられるか、が省エネ住宅を目指すうえでは重要なのです。

暮らし始めてからのエネルギー消費を抑える。そのためにも、「高気密・高断熱」「高効率設備機器の採用」「長寿命化」、これらを満たす住宅が求められています。

住宅のライフサイクル・各段階

資材段階 資源の開発から、建設資材や住宅設備機器の生産に至る全過程
建設段階 土地造成工事から、企画・設計、資材選定、竣工までの全過程
使用段階 住宅としての使用が始まってから、維持・保全、増改築、改修・補修を経て、その使命を終えるまでの全過程
解体段階 住宅の解体工事(事前調査などの必要措置を含む)と、解体に伴って発生する建設廃棄物が排出されるまでの全過程
再生・処理・処分段階 新築、増築、改修・補修、解体工事で発生した建設廃棄物が、再使用、再生利用、熱回収、最終処分されるまでの全過程

住宅の「ライフサイクルCO2」


住宅の一生(ライフサイクル)は、資材、建設、使用(居住)、解体、再生・処理・処分の各段階に分けられます。資材の製造・調達時からエネルギーを使い、建設時には、現場までの輸送、現場の重機などにもエネルギーを使います。居住時には、冷暖房、給湯、調理、照明、家電の利用によって毎日エネルギーを使い、リフォームを行えば、新たに追加した建材の製造や撤去した建材の処分にエネルギーを使います。そして最後も、解体工事や解体材の処分にエネルギーを使います。

これらのエネルギーを、地球温暖化の影響を計るためにCO2排出量に換算し、足し合わせたものが「ライフサイクルCO2」です。住宅のライフサイクルでは、「使用(居住)」段階が最も多くCO2を排出します。

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「省エネ住宅すすめよう」

社団法人 住宅生産団体連合会