省エネ住宅を学ぼう

省エネルギーと住宅

環境負荷を抑える高効率な設備機器を知る2

給湯器の選び方によってエネルギー消費は大きく変わります

家庭でのエネルギー消費の内訳は、給湯、冷暖房、照明・家電の3つに大別されます。この中で特に、選ぶ機器によってエネルギー消費に大きな差が生じるのが給湯です。

家を建てる地域が都市ガスかそれ以外か、オール電化住宅にするのか否か、そして家族の人数や生活時間帯などによっても、給湯器の選び方は変わってきます。これらの条件を充分に検討して、給湯器を選ぶようにしましょう。

家庭でのエネルギー消費は、給湯、冷暖房、照明・家電に大別される

地域差はあるけれど、日本の住宅のエネルギー消費は
暖房、給湯、照明・家電が3割ずつ。冷房はきわめて少ない

家庭用用途別エネルギー消費原単位の地域比較(2007年)

家庭用用途別エネルギー消費原単位の地域比較(2007年)
(家庭用エネルギー統計年報2007年版より作成)

空気の熱を利用して湯を沸かす「エコキュート」

ポリスチレンを原料とするポリスチレンフォーム断熱材には、製法によってビーズ法と押出法があります。ビーズ法ポリスチレンフォーム(EPS)は、ポリスチレン樹脂と原料ビーズを金型に充填して加熱発泡させたもので、さまざまな形状があります。押出法ポリスチレンフォーム(XPS)は、ポリスチレン樹脂に炭化水素などの発泡剤を加えて押出し成型したもので、板状です。硬質ウレタンフォーム(PUF)は、ポリイソシアネートとポリオールを混ぜた、均一な発泡体です。フェノールフォーム(PF)は、フェノール樹脂を発泡硬化させた板状の断熱材です。これらは気泡が独立した状態になっていて、中に空気を封じ込めるため、熱を通しにくい性質を持ちます。

「エコキュート」の通称で知られる自然冷媒ヒートポンプ式給湯器は、エアコンの暖房運転と同じ原理を利用して湯を沸かします。空気の熱を熱交換器で冷媒に集め、その冷媒を圧縮機で圧縮して高温にし、高温になった冷媒の熱を水に伝えて湯を沸かす、という仕組みです。このため機器は、エアコンの室外機のような「ヒートポンプユニット」と、沸かした湯を貯めておく「貯湯タンクユニット」の二つを設置します。

エコキュートは、空気の熱と、冷媒を圧縮するときに使うわずかの電気で湯を沸かしますから、投入したエネルギーの3倍以上の熱エネルギーを得ることができ、従来の燃焼式給湯器と比べると、約30%の省エネ効果が期待できます。また、エネルギーを消費するときに排出するCO2を、燃焼式給湯器の約50%削減できます。こういった特徴が、高効率機器といわれる所以です。

なお、各メーカーが勧める最も効率的なモード(「省エネモード」と呼ばれるもの。メーカーによって名称は異なります)に設定すると、さらに省エネ効果を高めることができます。

都市部では住宅の外に大きなユニットを2台も置くスペースを確保するのが難しい現実もありますが、各社が省スペース・コンパクト型を出しています。割安な夜間の電気で効率よく湯を沸かすのでランニングコストが削減できること、行政や公的機関の導入補助金制度があることなどから、住まい手の関心が高い設備機器です。

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