省エネ住宅を学ぼう

長寿命化と住宅

長寿命住宅となるよう耐震性を高めるには

バランスの良い壁の配置と、建物がねじれを起こさないことが重要です

地震国の日本では、耐震性のある、安全で安心な住まいづくりが欠かせません。1995年に発生した阪神・淡路大震災では、家屋の倒壊などで多くの人命が失われました。低層の戸建て住宅で耐震性を高めるには、「壁をバランスよく配置すること」と「建物がねじれないようにすること」、この2つが何より重要です。



耐震性に関する法令・基準として、「建築基準法(新耐震設計法)」や、「住宅の品質確保の促進などに関する法律」に基づく「住宅性能表示制度」の中に、耐震等級(構造の安定)を示す基準があります。性能表示制度の耐震等級には「構造躯体の倒壊など防止」と「構造躯体の損傷防止」の項目があり、いずれも1〜3の等級に分かれています。等級1は「数百年に一度の地震の力(震度6強〜7程度)に対して倒壊・崩壊しない程度」、「数十年に一度の地震の力(震度5強程度)に対して損傷を生じない程度」で、等級2は等級1の1.25倍、等級3は等級1の1.5倍の強さが求められます。

また、免震構造や制震構造と呼ばれる構造システムを採用することで、地震による建物の揺れを小さくし、被害を最小限にとどめることができます。

耐震構造

耐震構造とは、建物を頑丈につくり、地震などの力を受けて建物が揺れても充分に耐えられるように、また、損傷を最小限に抑えられるように設計した構造のことです。筋交いを入れたり、構造用合板などを釘打ちしたりした耐力壁を、一定以上の割合で設けると共に、バランスよく配置し、建物がねじれないようにすることを基本とします。

また、構造材の接合部を補強したり、床の角に火打ち梁を入れるか、床全体に合板を張るなど、垂直方向だけでなく水平方向の剛性を高めることも必要です。


免震構造

免震構造とは、基礎と建物の間に免震装置を組み込み、地震のときに地面の揺れを伝わりにくくする構造のことです。状況や設置条件、装置の仕組みなどにもよりますが、地震時の揺れを耐震構造の数分の1に抑えることができます。建物の揺れが小さくなるため、それだけ建物の被害が少なくなります。また、室内の家具や調度品の転倒を防ぐこともできます。


制震構造

制震構造とは、制震装置を取り付けて、建物に伝わった地震エネルギーを吸収することで、建物や人命の安全性を高める構造のことです。制震装置は取り付けられる住宅のプランに対する制約が少ないのが特徴です。


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