省エネ住宅を学ぼう

より快適な省エネ住宅に向けて

住まい手が喜ぶ省エネ住宅を実現するために

関連する法令や制度を知って勉強しよう


省エネ住宅の普及促進は急務であると、国も施策や法整備を積極的に行っています。また、住宅・建築物におけるCO2排出量の削減を推進する「住宅・建築物省CO2推進モデル事業」や、住宅の長寿命化を普及啓発する「超長期住宅先導的モデル事業」など、住宅メーカーや工務店の取り組みを国が支援する事業も増えています(これらのモデル事業は5年期限で、2008年度から2012年度まで公募)。

関連する法令や制度を知ることで、住まい手に省エネ住宅をアピールできると共に、信用を得られます。また、省エネ住宅に関する補助金を申請する際も、その知識があればスムーズです。省エネ住宅は、建設時のコストは高くなりますが、長い目で見れば経済的ですから、結果的には住まい手が喜びます。知識を増やして活用しながら、省エネ住宅をつくっていきましょう。ここでは、代表的なものを紹介します。

エネルギー使用の合理化を進める「省エネ法」

住宅の省エネルギー基準として、「エネルギーの使用の合理化に関する法律(省エネ法)」に基づいて国が告示した基準があります。1980年に制定(旧省エネルギー基準)、1992年に改正(新省エネルギー基準)、そして1999年に国際レベルに等しい「次世代省エネルギー基準」を制定、目標とすべき断熱性能を示しています。

次世代省エネルギー基準では、閉じることと開くことを兼備した住まいを目指しています。冬や夏の気候に対処するために、断熱・気密性をあらかじめ備えた上で、各地域の気候に合わせて通風や換気を行います。そうして住まいの省エネルギー性を高めるととともに、快適さや健康、耐久性など、より質の高い住環境を実現するために、断熱・気密化の他にもさまざまな工夫を推奨しています。

2009年4月から、省エネ法が少し変わりました。改正されたなかには全く新しい考え方による告示があり、家電業界で行われているトップランナー制度と同じようなものがスタートします。年間150戸以上の住宅を建てている分譲住宅会社は、1年間に建てた分譲住宅の「一次エネルギー消費量」の平均値が、国が定める基準値を下回ることを義務づけられました。一次エネルギー消費量は、断熱性能と各設備機器(冷暖房、給湯器、照明など)のエネルギー消費量を組み合わせて算出します。ちなみに一次エネルギーは、石油・石炭・天然ガスなどの化石燃料や、太陽・水力・地熱などから得られるエネルギーを指します。電気・都市ガス・ガソリンなどは二次エネルギーと呼ばれ、一次エネルギーを変換・加工して得られます。また、この新しい基準に対応した、住宅の省エネラベリング制度も検討されています。

住宅性能を評価する「住宅性能表示制度」

住宅性能表示制度は、質の良い住宅を安心して取得できるようにするために2000年に施行された「住宅の品質確保の促進等に関する法律」(住宅品確法)に基づく制度です。住宅の性能を同一基準で評価することで、家を建てる人がその性能を比較しやすくするのが目的です。

新築住宅における性能の表示項目には、「地震などに対する強さ(構造の安定)」「柱や土台などの耐久性(劣化の軽減)「省エネルギー対策(温熱環境)」など、10分野32項目があり、省エネルギー対策では4つの等級を設定しています(等級4:次世代省エネルギー基準レベル、等級3:新省エネルギー基準レベル、等級2:旧省エネルギー基準レベル、等級1:等級2に満たないもの)。

これらは、住宅の外見や間取り図からは判断しにくく、かつ重要な項目を優先的に採用しています。なかには、ある性能を高めるために、ほかの性能の等級が低くなる可能性があるなど、相反する関係のものもあります。住宅の性能を総合的にとらえ、設計することが大切です。

環境性能を評価する「CASBEE」

CASBEE(建築物総合環境性能評価システム)は、建物を環境性能で評価・格付けする手法です。省エネや省資源・リサイクル性能といった環境負荷を削減する側面はもとより、室内の快適性や景観への配慮など環境品質・性能の向上を目指す側面を含め、建物の環境性能を総合的に評価します。2002年に最初の評価ツールが完成、2007年に「CASBEE-すまい(戸建)」が完成しました。

CASBEE-すまい(戸建)の評価ツールは、(1)新築戸建て住宅のライフサイクルを通じた評価ができること、(2)「すまいの環境品質(Q)」と「すまいが外部に与える環境負荷(L)」の両側面から評価すること、(3)「環境効率」の考え方を用いた評価指標「BEE(建築物の環境性能効率、Building Environmental Efficiency)」で評価すること、この3つの理念に基づいて開発されています。54の評価項目を採点することで、その住宅がどの分野の取り組みに優れ、あるいは劣っているかが確認できます。そして、BEE値の大小によって、住宅を5段階に評価します。


このシステムの目的は、わが国の環境負荷を大きく削減し、住生活の質を向上させる優良な住宅を、社会資産として日本中に増やすことです。そのためには、毎年約50万戸も建てられる戸建て住宅が、より良い住環境を提供し、長く使われることが可能で、省エネ・省資源に配慮されている必要がある、という考えがもとになっています。

詳しくは、(財)建築環境・省エネルギー機構のホームページ(http://www.ibec.or.jp)をご覧ください。計算ソフトの無料ダウンロードもできます。

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「省エネ住宅すすめよう」

社団法人 住宅生産団体連合会